ダンスと演劇が対となる/in the Box vol.4「ひとときのおもい」

In the Boxについて

本作の振付・演出を担当された向井 章人さんにお誘いいただき、観てきました。

in the Boxはダンスと演劇、それぞれ男女ペアの4人からなるユニット。

ユニット構成において、ダンスと演劇が1:1の比率になっていることが特色なのだと思います。
僕は今回初めて観させていただいたのでこれは憶測に過ぎないのですが、公演を重ねるごとにダンスと演劇の組み合わせを自分たちの中でどうフィットさせるかを試行し続け、今回の作品のスタイルに至ったのかなと感じました。

というのも、ダンスの導入の仕方、言葉の導入の仕方が随分と洗練されているように感じたのですよね。

こういう新しいユニット編成やスタイルは見本となる前例が少ないので、形成までに時間がかかることが推測できますが、これまた憶測ですけどもいよいよ自分たちのスタイルが確立してきたタイミングなのかな、と。

ダンスと演劇の組み合わせについて

ダンスと演劇は考え方によっては相反する性質を持っているのかもしれませんが、お互いに補完しうる存在だと思っています。

写実性と抽象性は反発しあうものではなく、うまくバランスをとることができれば作品の奥行きが増して重層的になっていくのではと思います。

in the Boxには今後も活動を継続してほしいですね。


あと、最後に下村さんの踊りは初めて見たのですが(大人数の作品とかでは見ているのかもですが)、しっかりと存在感があり、特に何もしていなくても立っているだけで見ていられる感じがあって、とても良かったです。

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