作品に影響を受けすぎてしまうということ「ダンスに没頭する4日間」より

ダンスに没頭する4日間2nd Seasonが無事に終わりました。
とっても濃厚な4日間でした。

参加者だけではなく講師も主催側スタッフも、全員が物凄い充実感と疲労感を持ち帰ってきた気がしています。
ダンス合宿、ダンスキャンプのような企画なのですが、ひとつの公演をみんなでやり切ったような感覚です。

 

さて、時間が経つとどんどん忘れてしまいますので、覚えているうちに気になったことを書き留めたいと思います。
まずは題名の通り「他人の作品に影響を受けてしまう」ということについて。

 

参加者との対話の中で「作品に影響を受けてしまうので、あまり作品を観ないようにしている」という意見が複数ありました。
このことについて考えていました。

確かに、影響を受けるということはあると思います。
そして影響を受けるということは必ずしも悪いことではないとも思います。

 

問題はついつい模倣してしまう、真似してしまうということなのでしょう。
確かに表面だけをすくいとるとコピーになってしまいます。

ではそうならないようにするにはどうしたらよいか。
一つの解決策になりえるものとして、早い段階で観たものをアウトプットすることなのかな、と思います。

 

一番簡単なのは友達と作品を観に行くこと。
そして、観た後に感想だったり作品の良し悪しを語ること。

次に、非公開で良いのでテキストに書き出すこと。分析すること。
つまりは、インプットしたものを自分の内から吐き出すこと。

 

質を高めるには、インとアウトの繰り替えしが重要だと思います。
影響されるからとインを怠れば自分の幅は増えず、アウトをしていかなければ自分の深みは増さず。

仮にダンスだと影響されすぎるのであれば演劇でもいい、映画でもいい、美術でもいい、気になったことをリサーチするでもいい。

とにかくインをする、そしてそれをなぜ自分は良いと思ったのか、逆に悪いと思ったのかをアウトしてみる。

作品の中から良い点と悪い点を抽出すること。
それは誰でも最初から上手くできるわけではなく、トレーニングが必要なのだと思います。
その繰り返しの中で自分というものが確立され、質もまた上がっていくのかな、と思いました。

 

これはどんな業界にも通じる話なのではないでしょうか。

タピオカが流行ったからタピオカ店を経営する。
流行っているうちは成立するかもしれませんが、流行りが終わればおしまいです。

それで良しとするならずっと流行りを追い続けたら良いのですが、それもまた大変な道であります。
そうならない為には、タピオカの良さは何か、悪い点は何かを考える。
そのうえで、自分のやりたいこととタピオカを繋げてみる。

そういう作業をしていくことで、一見すると同じような飲食店であっても確実に違いを生んでいけるのではないでしょうか。

いや、タピオカが例じゃない方が良かったかな・・・