ジャン・サスポータス&齋藤徹ワークショップ
昨年に続き、元ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団のソロダンサーで、退団後もゲストダンサーとして同舞踏団の公演に欠かせない存在であるジャン・サスポータスさんとコントラバス演奏の齋藤徹さんによるワークショップを開催します。
貴重な機会ですので、お見逃しなく!
【ジャンさん体操とは】
ピナ・バウシュ舞踊団のソロダンサーとして有名なジャンさんが30年以上の経験から太極拳・合気道・ 氣の道・アレキサンダーテクニックなど東洋・西洋の身体の使い方の中からあみ出したものです。
ダンサーや演劇人ばかりでなく、一般の人、全くの初心者や障害のある方も対象として、リラックスした心と リラックスした身体を通して地から天へとエネルギーが通って行く感覚を身につけ、日常的に身体を意識するよう になります。
以下齋藤徹さんの感想です。
コントラバス奏者・齋藤徹との日本ツアーの間、共演者・スタッフ、なるべく全員を誘って公演前に「ジャンさん体操」をしました。
ジャンさんの愉快な「日本語」での指導も笑いを誘い、公演準備でどうしてもピリピリしがちになる状況が全く違ったリラックスしたものになり、暖かな雰囲気で公演が進みました。
どんなに堅い身体で、言われたようにできなくても、終わった後、「身体が喜んでいる」のが実感でき、大変すがすがしく晴れ晴れとした気分になります!
【気の道入門とは】
1979年、野呂昌道(のろまさみち)さんにより合気道の発展型としてパリで始まりました。
野呂さんは、合気道の創始者・植芝盛平さんの内弟子で、ヨーロッパ・アフリカでの合気道普及のたまに1961年にフランスへ派遣されました。
順風な普及活動を続けていましたが、大きな交通事故に遭い、激しい動きの合気道から、よりソフトな「氣の道」を考案しました。
攻撃と防御という武術の考え方と違って、より感覚的に身体を捉え、内面の近くを大切にし、正しく、リラックスした姿勢を動きの基礎にしています。
きっと多くの皆さんの武術観が180度ひっくり返るような、まるでダンスのような動きなのです。
ジャンさんは25年間、野呂先生の直弟子で10年前に「氣の道」を教える資格を得ました。
フランス、ドイツで教えています。
日本人によって始められた「氣の道」が日本で普及していないのは不思議なことですね。
大好評だった2010年の「いずるば」でのワークショップが日本で初めての試みでした。
ぜひ連続してやりたいとの声に応えて、急遽この夏にも3回のセッションを持つことになりました。
【身体と音のワークショップとは。】
新たに始めたいものです。コロンビアではとても良い反応でした。
ダンサーには、音の知識・情報を、ミュージシャンには身体のことを伝えます。
一般の方もOKだと思います。日本で今、必要なものだと思っています。
その初回を北海道でできれば大変嬉しいです。
【日時】
2014年4月13日(日)
1クラス目、ジャンさん体操と気の道入門
16:30-18:00
2クラス目、身体と音 ワークショップ
18:10-19:40
ジャンさん・徹さんショーイング
19:50-20:20
懇談会を開催予定(ただいまファイヤーマン氏と交渉中です)
20:30-22:30
【対象】すべての方
【定員】15名
【予約】info@conte-sapporo.com
【料金】
1クラス 3000円
2クラス 5500円
ショーイング ワークショップ受講者は無料、観覧のみの方は1500円
懇親会は1500円(1ドリンク、料理は食べ放題)、要予約となります。
【会場】
CONTE Dance & Bodyworks Center
北海道札幌市中央区北5条西25丁目4-18フジヒロ北5条ビルB1F
地下鉄東西線「西28丁目駅」徒歩3分 旧5号線沿いの「実印」という大きな看板のビルの地下です
http://conte-sapporo.com/
電話 011-688-5116
【ジャン・ローレン・サスポータス(jean laurent sasportes)】
カサブランカ生まれ。マルセイユで数学・物理・哲学を学ぶ。
'75年パリでモダンダンスを始め、'79年ピナ・バウシュ舞踊団のソロ・ダンサーとなる。
世界中の劇場で踊り続け、ピナの代表作「カフェ・ミュラー」は以来30年間300回を超える。
ペドロ・アルモドバル監督「トークトゥーハー」(アカデミー脚本賞)の冒頭で使われ、「世界で一番哀しい顔の男」と評される。
現在は自らのダンスグループ「カフェ・アダダンスシアター」を結成、俳優、オペラ演出、振付家、ワークショップなどで活躍している。
合気道から派生した「気の道」をマスター。
日本文化全般に造詣が深い。
http://www.jsasportes.com/main/index.php
【齋藤徹(コントラバス演奏・作曲)】
1955年10月27日東京生まれ。ダンス、舞踏、演劇、美術、映像、詩、書、邦楽、雅楽、能楽、西洋クラシック音楽、現代音楽、アストルピアソラなどタンゴ、ジャズ、即興音楽、韓国やアジアのシャーマニズムと深く関わってきている。アジアとヨーロッパを繋ぐ「ユーラシアン・エコーズ」は日本・韓国・シンガポールで実施、福岡アジア美術館の開館記念での「オンバク・ヒタム」などプロデュースも行っている。
1994年にはアヴィニオンの国際コントラバス祭に招かれ、この頃から頻繁にヨーロッパに行き、ミッシェル・ドネダ、バール・フィリップスらと演奏を展開している。95年にはポーランド、ワルシャワで彫刻家マグダレーナ・アバカノヴィッチ展でのコラボレーションを行う。2000年、2001年には神奈川フィルの委嘱で2つの二重協奏曲を作曲、演奏。
ダンス審査員、上智大学非常勤講師、障害者とのワークショップなども行っている。リッチモンドやハワイでのコントラバス祭に招待されワークショップや演奏を行う。2006年アラスカ、クロスサウンド現代音楽祭で特集される。2007年個人レーベル「トラヴェシア」を創設。